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はじめまして。
ワルシャワでピアノ修行中のSatokoです。
これから、ポーランドの音楽事情を、連載させて頂きます。
ポーランドの音楽事情と言っても、私の行動範囲内のものですから、
場所はほとんどワルシャワに限られますし、音楽の趣味、聴き方なども
偏りがちになるかもしれませんが、どうぞご了承下さい。

第1回目は、先月、来ポされた アメリカ人ピアニスト・エドワード・アウェル氏について。
アメリカ・ニューヨーク生まれ、ジュリアード音楽院にて
ロジナ・レヴィーン氏のもとで学んだ彼は、1965年のショパンコンクールで
第5位受賞、その後も演奏活動などでポーランドには20数回 来ポされています。

2月24日(木)ショパンアカデミーにて、公開レッスンがありました。
8人の学生が受講し、私もその機会を得ました。
写真で見る顔は、ちょっとアジア系?喋る英語は、ホントにネイティブ?
そして、時々 日本語までをしゃべったりする。
一体彼って・・・
しかし、彼の奏でる音は正統派で、音楽をとっても楽しんでいました。
人柄も楽しく、やっぱり音楽って人物そのものを映し出すんだな?とつくづく感じました。
公開レッスンの2日後(2/24)ワジェンキ公園内・パデレフスキ博物館にて、
彼の演奏会がありました。
演奏前に、舞台から聴衆に話しかけた彼の英語は、公開レッスンで聞いたあの
ネイティブらしくない英語とは全く違い、とっても流暢(当たり前か!)でした。
あのかなりはっきりした英語の発音は、外国人向けの発音だったのね!!
プログラムは、前半:ベートーヴェン・ブラームス、そして後半はショパン。
ショパンコンクール受賞者が奏でるショパンを、とても楽しみにしていたのですが、
意外と前半のプログラムの方が、私は気に入りました。
特にブラームスの4つのバラードOp.10では、深?い音楽を感じました。

現在 アメリカ インディアナ大学・ブルーミントン校の教授をされているとの事。
そういえば、インディアナには日本人教授
数名、そして日本人学生も学んでいるから、そこから日本語を学んだのかな?

第1回留学生日記、いかがでしたか?
また、ご意見 ご感想などお聞かせ頂けたら うれしいです。
 
 
 
 

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第2回、音楽日記をお届けします。

3/4(土)、ワルシャワにマゾフシェ舞踊団がやって来ました。
文化宮殿内のホールにて。
私が手に入れたチケットの席は、何と1列目の右端!
オペラの様に、舞台の下にオーケストラ(民族楽団)が並んでいるので、私の席は
まさに打楽器のおじさんの目の前。

序曲が終わると、幕が開き 色鮮やかな衣装を身につけた舞踊団があらわれました。
歩くようなリズムの踊り(Chodzony
ホゾニー)から始まり、マズルカの一種でもあるオベレックやクーヤヴィアックなど、
1曲ごとに、衣装替えをした男女が入れ替わり立ち替わりあらわれます。
男女ペアの優雅な踊り、アクロバット的な踊り(Tance Goralskie 山の踊り)、
きれいな歌あり、目でも耳でも楽しめる舞台でした。
特に、舞台上の踊り子達の あの生き生きとした表情が、とっても気に入りました。

さて、私の目の前で演奏している打楽器担当のおじさんが、急に姿を消しました。
あれ?っと思っていると、衣装替えをして舞台上に!!
しかも、何かめずらしい楽器を手にしています。
私の記憶が正しければ、その楽器の名前はKozik。
アコーディオンと縦笛を組み合わせたような民族楽器です。
そのKozikの (アコーディオンで言うなら)空気を送り込む部分は、何と
牛の膀胱からできているのです。
その膀胱袋?を右脇にかかえ、右腕を上下させ空気を送り込みながら、演奏するのです。
残念ながら、独奏状態ではなかったので、具体的な音は聴き取りにくく・・・
しばらくすると、Kozik担当のおじさんは打楽器担当に戻ってました。
何十年も、この仕事一筋にがんばっているおじさんの演奏姿は、素敵でした。

それでは。

ご感想・ご意見は、jakiko@aol.com までお願いします。
 
 
 
 
 

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3/20(月)
Prof.Paul Badura?Skodaのリサイタルがアカデミーで催されました。
73歳のピアニストが弾ききったプログラムは、以下のとおり。

シューベルト: ワルツ13曲        
        : 4つの即興曲 Op.90
    (休憩)
ショパン: 3つのマズルカ Op.59
     : バルカローレ Op.60 
     : ソナタ h?moll Op.58

ピアノ音楽をご存知の方にはわかってもらえるでしょうが、
このプログラミングは体力的に考えてもも、かなりキツイ!
やはり、最後のソナタ4楽章では チシマム・クチュキ(ポ語:がんばって?)状態でした。 
しかし、サービス精神旺盛なProf.Badura?Skodaは、満員の聴衆の拍手に応え、
bis(ポ語:アンコール)を3曲もサービスしてくれました。

3/21(火)
Prof.Paul Badura?Skodaによる公開レッスン。
今回は、バッハ・モーツァルト・シューベルトの曲に限定されていました。
ウィーン原典版の校訂者としても著名な彼のレッスンは、さすが 学術的なものでした。
ステージにはレッスン用の2台のピアノに加えて、小さなチェンバロも用意されていて、
バッハの装飾音やテンポ感など、自らチェンバロで奏で示し、とても興味深かったです。
有名な先生の公開レッスンという事で、聴講する人も多く、あの舞台で弾いた学生達は
さぞ緊張したことだろうな?

明日(3/22)も
朝10時から、アカデミー内メルツェラホールにてレッスンが行われるので、
ワルシャワ滞在で興味がある方は、ぜひ聴講してみて下さい。

SATOKO
 
 
 
 

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演奏会感想文の巻

第6回 ルトスワフスキ フォーラム 室内楽コンサート
3/28(火) フィルハーモニー会館室内楽ホールにて、シロンスク弦楽四重奏団による
演奏会がありました。
プログラムは、スイス生まれのFrank
Martin(1890?1974)の弦楽四重奏曲、そしてポーランドの作曲家Witold
Lutoslawski(1913?1994)の弦楽四重奏曲、後半はピアニストのMaciej
Grzybowskiを迎え、Dmitrij
Szostakowicz(1906?1975)のピアノ5重奏曲でした。

さて、皆さんは ピアノを含む室内楽の演奏会に欠かせない影武者=“譜めくリスト”の存在を
ご存知ですか?
ピアニストの斜め後ろに座り、ひたすら楽譜をめくる人です。
目立たないように見えますが、とても重要な仕事をしているのです。
そう、譜めくリストは目立ってはいけないのです。
しかし、昨日の演奏会でめくっていた彼は、目立ってしまっていました。

譜めくリストの条件として、当然 楽譜を読めないといけません。
そして、それに加えて楽譜をめくるタイミングを知らないといけないのです。
ピアニストというのは、現在弾いている小節より、もっと先を見ながら弾いているのです。
だから、少し早め(最後から2小節目あたり)にめくり、
次のページを見せてあげないといけないのです。
昨日の彼は、きっと楽譜は読めるのでしょうが、最後のページの最後の小節まで
きっちり確認してからめくってしまっていたのでしょう。
ピアニストは、『早くめくってくれ?』と言わんばかりに、首を縦にフリフリしながら、
一生懸命弾いていました。
こういう姿を見ながら きく聴衆は、とても焦ってしまい、音楽に没頭できないのです。

私は、以前 某ホール・専属譜めくリストのアルバイトをしていた事があります。
そのせいか、室内楽を聴きに行くと、職業柄?どうしても譜めくリストに目がいってしまいます。

一般的に見ると、日本人譜めくリストは
クロコ衣裳を身にまとい、いすに浅く腰をかけ、背筋をのばして目で楽譜を追い、
楽譜をめくるときは、必ず立ち上がり右手は自分の衣裳を(ピアニストの邪魔にならないよう)
おさえ、左手で楽譜をめくり、その風貌、振る舞いには 演奏者と同じ緊張感を感じさせます。
一方、ポーランドで見た譜めくリストはというと、とてもリラックスした感じで、
いすの背もたれにもたれ楽譜をめくる時にはその長い左腕をぬぅっとのばしてきて、
パラッとめくります。
見ていると、演奏者と譜めくリストの緊張感のギャップがとてもおもしろいです。
これも国民性なのかな??

何だか、ぜんぜん演奏会の感想になりませんでしたね!

それでは、また。

SATOKO